リハビリ職の方で、転職をしようか悩んでいる人がいると思います。
新しい環境への変化に、不安や抵抗感を感じている方もいるかもしれませんが、デメリット以上にメリットがあることをお伝えできたらいいなと思います!
この記事が参考になる人
・転職をしようか悩むリハビリスタッフ
・リハビリ転職のメリット・デメリットを知りたい人
転職におけるデメリット

まずは転職におけるデメリットを説明します。
おおまかに分けて、4つのデメリットが挙げられます。
① 新しい環境に慣れるまでが大変 |
⇒人間関係・仕事内容・通勤時間・通勤手段など |
② 継続的な金銭受給が一時的に途絶える |
⇒満額ボーナスが貰えない、退職金/企業年金の減額など |
③ 今の悩みが解決されない場合がある |
⇒聞いていたよりも残業が多い、人間関係が改善されないなど |
④ 1からの手続きが面倒 |
⇒就職における書類記入/提出、協会情報の変更など |
1つずつ説明していきますね!
新しい環境に慣れるまでが大変

これは、転職を考えている人なら誰でも思うことなのではないでしょうか。
人間関係・仕事内容・通勤体系など、転職をするとすべての環境が変化します。
慣れるまでは、緊張と質問と試行錯誤の繰り返しで、それが嫌だと感じる気持ちは、私自身とても理解できます。
環境に慣れず、仕事後は疲れ切ってしまう日があることも事実です。
人間は新しい環境に適応することが苦手と言われていますが、1ヵ月、新しい職場に行き続ければ、その環境に「慣れたくなくても慣れる」と思います。
1ヵ月程経てば、スタッフとしてある程度の認知はされますし、1人でこなす仕事も得られ、通勤から帰宅までのタイムスケジュールはかなり把握できるようになると思います。
また転職者であれば、すぐにリハビリを任されることも十分にあり得ます。
病院⇒病院などの転職であれば、仕事内容が似たような部分も多いので、ストレスを感じにくいかもしれません。
継続的な金銭受給が一時的に途絶える

これも大きなデメリットになるのではないでしょうか。転職するまでの休職期間が長い方は尚更です。
お給料に関しては、就職してから約1ヵ月はお給料が出ないことを覚悟した上で、働き始める必要があります。
また、中途半端な月に転職をすると、その年のボーナスが満額貰えない可能性があります。
職場の規定にもよりますが、就職してから一定期間働かないと、ボーナス支給対象にならない場合もあります。
さらに、転職をすることで退職金や企業年金が減額する可能性もあります。
転職先のお給料が、今の職場のお給料よりも高い場合は、長期的な視野において、そこまで深く考える必要はないのかもしれません。
今の悩みが解決されない場合がある

いざ転職をしてみると、「思っていた/聞いていた職場と違う部分があり、自分の悩みが解決されなかった」ということも、残念ながらあり得ます。
例えば、”残業が少ないと聞いて転職したのに、意外と多かった” “人間関係に悩んでいたのに、転職先でも人間関係に悩むことになってしまった” など・・・。
これに関しては、視覚情報以外の部分で悩みが継続されやすい傾向にあるといえます。
リハビリ職であれば、面接前に1度、職場見学に行くことが多いでしょう。
その際、職場環境や雰囲気は、なんとなく感じ取ることができると思います。
また、契約書による給料提示も視覚情報となり、”思っていた給料と違う!”とはならないでしょう。(なったら問題です!)
難しい問題なのですが、その点に関しては、「見学時にたくさん質問をすることで、少しでもその職場状況を知る」という対応が求められると思います。
1からの手続きが面倒

転職をすると様々な書類を記入する必要があります。
転職時期によっては、健康診断を自分で受けに行く必要があったりと、そのような手続きをするのが面倒・・・という方もいるかもしれません。
転職時には色々と記入する書類はありますが、事務の方が手取り足取り教えて下さるので、そこまで面倒だと思う必要はないのかな?と考えます。
転職におけるメリット

では次に、転職することのメリットを4つ説明していきます。
おおまかに分けて、4つのメリットが挙げられます。
① 自分の希望に見合った勤務体系で働くことができる |
⇒お給料、勤務時間、休み、通勤スタイル、育児スタイルなど |
② 新しい分野を経験することができる |
⇒病院から施設勤務など、分野が変わると学ぶことも多い |
③ 新しい人間関係を築くことができる |
⇒人生にとって大きく影響される出会いがあるかもしれない |
④ 新鮮な気持ちで仕事をすることができる |
⇒新しい環境と人間関係で自分の視野が広がる |
こちらも1つずつ説明していきます!
自分の希望に合った勤務体系で働ける

このメリットは、転職を考えている人にとっては最も重要なことなのではないでしょうか。
お給料、勤務の拘束時間、休みの日数、通勤スタイル、育児における託児所問題などなど、、
転職をすることで、今現在の職場の悩みから抜け出せる可能性は十分にあり得ます!
私自身、以前は回復期病院に勤務していましたが、365日リハにおける連休の取り辛さに悩みを抱えていました。
旅行が好きな自分にとって、連休の少ない職場は、自分のライフスタイルに合っていなかったからです。
今は年間休日128日/土日休みの職場への転職を経て、以前よりも有意義に生活を送ることができています。
新しい分野を経験することができる

どんな領域においても、転職をすると今まで経験したことのない分野を経験できるものです。
例えば、病院から施設への転職であれば、違う分野なので理解しやすいかもしれませんが、病院から病院への転職でも同じことが言えます。
職場にはその職場で取り組んでいる強みやアピールポイントがあります。たとえば、
・B病院では”運転支援に力を入れている”
・C病院では”集団作業療法を積極的に行っている”
などなど、同系統の職場でも新しく学ぶことはたくさんあるはずです。
リハビリにやりがいを感じているのであれば、尚更新しい分野での仕事は魅力を感じるのではないでしょうか。
新しい人間関係を築くことができる

人は年を重ねるごとに新しい人脈を作りにくいと言われていますが、新しい職場に転職すると、また新たな人間関係を築くことができます。
そういった出会いができるのも、転職をするメリットの1つだと思います。
以前の職場で作られた人脈は、あなたが大切にしたいと思えば、ずっと繋げていくことができます。
私は2つ目の職場で、「作業療法士になってよかった」と思える上司に出逢うことができました。
一緒に仕事をしていた時と今と、仕事を共有する時間がなくなっただけで、心の支え的な存在であることは、何も変わりません。
人脈が広がることで、あなたの人生はより豊かなものになると思います。
新鮮な気持ちで仕事をすることができる

長く1つの職場にいると、環境への慣れによって、日常に新鮮さがなくなることはありませんか?
私は以前の職場で365日リハビリに嫌気がさし、その感情もあってか、かなり作業的に仕事をこなしていた時がありました。
あの頃は仕事への慣れもあり、新鮮さを感じることはほとんどありませんでした。(患者さんには申し訳ないですが・・・汗)
転職で得られる新しい仕事や人間関係は自分の視野を広げ、新鮮さを与えてくれます。
それが自分のライフスタイルに合った職場環境であれば、尚更のことでしょう。
新鮮さを求めて転職をする方は少ないと思いますが、転職をしたことによって付随されるメリットの1つとして考えていいかなと思います。
メリットとデメリットを比べてみて

ここまで、リハビリ転職におけるメリットとデメリットについて説明しました。2つを読み比べてみて、あなたはどう感じたでしょうか。
「やっぱり転職をしても、悩みがなくならないかもしれない。それに色々大変そうだから、今の仕事で我慢しようかな。」と思った方も多いかもしれません。
この感情はごく普通のことで、人間の脳と身体は、自分自身を保身するために、現状からの変化を嫌うという性質を持っています。
新しいことに対してストレスや抵抗感を感じやすい、ということですね。
なぜなら、「行動しなければ何も変わらないから」です。
転職をしても、もしかしたら悩みは解決されないままかもしれません。
ですが、行動に移さなければ、今の悩みが解決されることもありません。
行動をした先に、あなたが理想とする職場環境が待っていると思いましょう。
まとめ
今回は、リハビリ転職におけるメリット・デメリットについて解説をしました。
転職にはメリットもデメリットも存在します。どちらを重要視するかは、あなたの現在の仕事や生活状況によっても違うと思います。
ただ、今の職場に本当に悩み、抜け道を見出せないのであれば、ぜひメリットを優先させ行動してほしいと思います。
転職を考えている方々に対して、少しでも力になれたら嬉しいです。
自分自身の行動で、自分が理想とする働き方を手に入れましょう!