作業療法士として働く中で、結婚や出産後も同じ職場で働き続けたいという人は多いと思います。
実際に結婚後も作業療法士として働き続ける人は多く、特に女性は出産後に再び仕事に復帰する人もよくいますよね。
今回は、作業療法士という仕事が結婚や出産後も働きやすい理由について、女性スタッフ目線で説明していきます。
この記事が参考になる人
・結婚後も作業療法士として働きたい人
・女性の作業療法士
作業療法士が結婚後も働きやすい仕事である理由
最初に、作業療法士という仕事が結婚後も比較的働きやすい職業である理由をまとめます。
・作業療法士は歴史が浅いから
・福利厚生が充実している職場が多いから
・院内保育所がある職場が多いから
1つずつ解説していきます!
作業療法士は女性スタッフが多いから

2018年度における日本作業療法士協会の会員数は60,413名で、男性23,023名、女性37,390名となっています。
作業療法士は女性スタッフの方が多い職種であることが、数字からもわかりますね。
女性スタッフが多いということは、女性のライフスタイル(結婚・妊娠・出産など)に合わせた職場環境になりやすいと言えます。
女性が働きやすい環境である限り、作業療法士は結婚後も続けやすい仕事であると言えます。
2018年度 日本作業療法士協会会員統計資料
https://www.jaot.or.jp/files/page/about/pdf/kaiintoukeisiryou2018.pdf
作業療法士は歴史が浅い職業だから

作業療法士という職業は、1963年に日本に養成校が誕生しており、まだまだ歴史としては浅い職業と言えます。
歴史の長い企業であると、男性優位であった社会環境から、現在の男女平等の社会環境へ変えていく取り組みが必要となります。
逆に作業療法士に関しては歴史が浅い分、その社会環境を変えていく力が最小限で済むんですね。
この点も女性が働きやすく、結婚後も続けやすい理由の1つと考えられます。
福利厚生が充実している職場が多いから

職場領域によって差はあるものの、作業療法士が主に働く病院や施設などでは、福利厚生が整っているところが多いです。
女性が働きやすいと感じる福利厚生は以下の通りです。
(法律で定められている福利厚生は除きます)
・家族支援
・産休/育児手当
・結婚/出産祝い金
・特別休暇制度
・短時間勤務制度など
福利厚生が充実している程、様々な人生のイベントが起きても安心して仕事に取り組むことができます。

院内保育所がある職場環境が多いから

厚生労働省によると、平成29年度における病院総数は8,412ヵ所で、そのうち院内保育をしている所は3,685ヵ所(43.8%)との記載があります。
約半分に近い病院が院内保育サービスを提供しており、スタッフの利用率も80%を超える統計が出ています。
これもやはり、女性スタッフが多い病院で、離職率を下げる目的が1つあるのでしょう。
院内保育所が利用できれば、
・送り迎えが楽にできる
・何かあってもすぐ対応できる
・保育料は安いところが多い
といったメリットがあります。
院内保育所があるという人にとっては、結婚/出産後も作業療法士を続けやすい理由の1つになります。

【厚生労働省】院内保育等の推進について
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000529084.pdf
結婚後に作業療法士を続けにくい理由もある

結婚後も作業療法士を続けやすい理由について説明しましたが、残念ながら続けにくい理由も存在します。
それは以下の通りです。
・体力業務が多く続けにくい
・腰痛など体を痛めやすい
最も続けにくい理由は、体を使う仕事で体力が持たないことでしょう。
作業療法士の仕事はデスクワークではなく、訓練や介助などかなり体を使う仕事です。
また体力だけなく、腰痛などで体を痛めてしまう人もいますよね。
・仕事×育児
・仕事×妊婦
・仕事×介護
こんな風に、昼間仕事をして家庭のことをこなすのはかなり大変なことですし、続けにくいと思う理由となりやすいです。

体力的に大変でも作業療法士を続けたい人は、パート勤務で働き方を変える方法も1つの手段となりますね。
まとめ
今回は女性作業療法士向けに、結婚後も作業療法士の仕事を続けやすい理由について説明しました。
この記事の内容をまとめます。
・作業療法士が結婚後も働きやすい理由
①女性が多い職業だから
②作業療法士は歴史が浅いから
③福利厚生が整っているから
④院内保育所が多いから
・作業療法士を続けにくい理由もある
・パートへ変更する方法も1つの手段
せっかく取った国家資格を、少しでも働きやすい方法で活かし続けていけたらいいですね。
この記事が参考になれば嬉しいです!