「AI技術に仕事を奪われる時代が来る」という言葉を聞いたことありませんか?
それは作業療法士の仕事にも当てはまるのでしょうか?
答えは、NO!です。どうして?と思う方に対して、
この記事が参考になる人
・これからも作業療法士として働きたい人
・作業療法士の需要があるのか知りたい人
・転職を考えている作業療法士
そもそもAI技術とは?

AI(人工知能)とはArtificial Intelligenceの略で、人間の知的ふるまいの一部をソフトウェアを用いて人工的に再現したものです。
経験から学び、新たな入力に順応することで、人間が行うように柔軟にタスクを実行することができる技術です。
例えば、お掃除ロボット、自動車の自動運転、音声アシスタント(Siri)などなど、人間の代替機能として生活を便利にしてくれる技術、と捉えることができます。
作業療法士がAIに奪われない理由
作業療法士がAIに奪われない理由を、以下にまとめます↓
・ニーズの根本を知らなければいけないから
・多職種連携しなければいけないから
・介入分野が多岐に渡るから
1つずつ説明していきます!
コミュニケーションを必要とするから

作業療法士の仕事は、対象者と想いを聞き取りながら、対象者が望み必要な生活を手に入れるサポートをする仕事です。
そこでは、作業療法士と対象者とのコミュニケーションが必要不可欠となります。
また、対象者の表情から、感情や想いも汲み取らなければなりません。
この高度なコミュニケーション技術は、人間同士でしか行うことができない技術であり、AIで代替することができない理由の1つとなります。
ニーズの根本を知らなければいけないから

作業療法を行う上で、対象者のニーズやホープを知ることは、最も重要な過程の1つです。
例えば、「料理ができるようになりたい」という対象者のニーズに、なぜ料理ができるようにならなければいけないのか、私たちは考えると思います。
「料理」1つとっても、対象者にとって意味合いは全く異なり、アプローチ方法も変わりますよね。
そういったニーズの根本を把握し対応するという、単純化できない技術は、AIでは代替困難となります。
対象者のニーズの根本を知らなければいけない作業療法士の仕事は、単純化できない高度な作業であり、AIでは代替することができない!
工事不要!インターネット使い放題【SoftBank Air】
多職種と連携しなければいけないから

対象者によりよいアプローチをする為に、作業療法士はリハスタッフ•医師•看護師•介護士などと連携を図らなければいけません。
対象者の状況に合わせてコミュニケーションを図ることは、とても高度な技術を要します。
また、今は話しかけてもいいタイミングなど、相手の状況を見計らって行動することも、AIでは代替できない技術と言えるでしょう。
現場の状況に合わせて多職種とコミュニケーションを図ることは、人間同士でしかできない技術であり、AIでは代替することができない!
介入分野が多岐に渡るから

作業療法士の働く領域は以下のように多岐に渡ります↓
・老年期障がい領域
・精神障がい領域
・発達障がい領域
・その他(大学や一般企業など)
また、その領域の中で関わる対象者の疾患も様々でしょう。
疾患だけでなく、対象者の性格や個性によって変わるアプローチ方法は、創造力と感覚的センスを必要とします。
そのようなセンスを必要とする仕事は、AIでは代替できない理由の1つとなります。
作業療法士が介入できる領域は多岐に渡り、感覚的なセンスが必要な対象者へのアプローチは、AIでは代替できない!
AIに奪われない仕事の共通点は?

ここまで、作業療法士の仕事がAIに奪われない理由を説明しました。AIに奪われない仕事の共通点として、以下のことが言われています↓
・コミュニケーションを必要とする仕事
・人間にやることに意味がある仕事
・芸術的センスを必要とする仕事
どれも作業療法士の仕事に当てはまる項目だと感じるのではないでしょうか?
また、AIの研究をしているオックスフォード大学の発表によると、未来に残る仕事として、作業療法士は6位に入っているのです。
作業療法士はこれからも求められる仕事

作業療法士の仕事はAIに奪われない仕事であると同時に、これからも求められ続ける仕事と言えます。
なぜなら、日本の超高齢社会はこれからも続いていくから。
高齢者の増加に伴い、病院や施設の現場は、作業療法士を今以上に求めることになるでしょう。
これから作業療法士を目指していきたい人、転職を考えている人にとっては、1つの安心材料と言えるのではないでしょうか。
ここで、未来の仕事に関して、1冊オススメしたい本があります!
時代の最先端をいく落合さんと堀江さんが書いた「10年後の仕事図鑑」という本です。
これからの時代をどう生きてくべきなのか、自分は今のままでいいのか、様々なことを考えさせられる一冊です。
対談形式で書かれているので、とても読みやすく勉強になりますよ!
まとめ
今回は、「作業療法士の仕事がAIに奪われない理由」について説明しました。いかがでしたでしょうか?
作業療法士の仕事が、いかに人間同士でしかできない深い仕事であるか、わかって頂けたと思います。
もちろん、これからの時代で生き残っていくためには、常に新しい知識を得続ける行動力は必要です。
ただ、仕事自体がなくなる訳ではないので、安心して転職や作業療法士を目指してほしいなと思います!